毛髪科学7~シャンプー_汚れを落とす仕組み~

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今回はシャンプーで汚れを落とす仕組みです。汗や埃は水だけでも落とせますが、皮脂やスタイリング剤などを落とすには、シャンプーの主成分である界面活性剤の力が必要です。
それでは界面活性剤が汚れを落とす仕組みを解説します。頑張ってイラストを描いてみました。

 
1.膨潤・浸透
界面活性剤の親由基(-のマッチ棒みたいなの)が汚れの表面に集まり、毛髪と汚れの付着力を弱めます。

膨潤・浸透
 
 

 
 2.乳化

界面活性剤が水では入り込めない汚れと毛髪の隙間に浸透し、汚れを引き離して液中に溶かしだします。

乳化・分散・可溶化

 
 3.最付着の防止

界面活性剤が汚れを包み込み同時に髪の表面にも付着します。これにより再付着しないようになります。

最付着防止

 
 前回のシャンプー成分の中にも入ってて?が出た人もいるとおもいますがシャンプーの種類によって洗い流した後の手触り感が違うのはコンディショニング成分の作用度合いですしトリートメントへの布石でもあります。ではどのようにに髪に付着するか。下の図にあるようにマッチ棒みたいなアニオン界面活性剤とコンディショニング成分が洗い流す過程で希釈されます。この希釈によって水に不溶な複合体をつくり髪に吸着します。この吸着度合いでしっとり感やさっぱり感など、すすぎ時の手触り感の違いを演出しています。

コンディショニング成

複合体の形成

髪への吸着

 
 シャンプー開発ので重要なのことがこのシャンプー内のコンディショニング成分が形成する複合体がどのくらいの希釈で形成されるか、どのような組み合わせでできるからしいです。
複合体があまり形成されないシャンプーは洗い上がりがさっぱりですし形成が多いシャンプーはしっとりと重い印象を受けます。そしてこの複合体は先ほど書きましたとおりトリートメントの吸着にも影響を及ぼします。トリートメントの性質上あまり複合体が多いと吸着が悪くなります。吸着がよくなるには適度な量が必要で、形成がすくない洗い上がりがさっぱりなシャンプーにも問題があります。
この狭い範囲内でトリートメントの愛称とシャンプーの特色を出す開発が要求されますので各メーカーの研究者の方は大変だと思います。

汚れを落としながらトリートメントへの下地を作るのがシャンプーの役割になります。
次回はトリートメントのがどのように吸着し作用しているかです。

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